多職種研修会に参加
三鷹市で行われた多職種研修会。今回は『多職種連携で仕組づくり編』ということで、2日間にわたって研修が行われました!
1日目は「令和6年度の同時報酬改定で、医療と介護の従事者が抑えておきたいポイント把握」、2日目は「ACPについて多職種で支援するべきポイント」ということで、今回は2日目の研修に参加してきました。
今回講師をしていただいたのは、ケアマネージャーでもあり、人材育成にも携わってきたやさしい手の顧問である岡島潤子さん。なんと82歳!!ケアマネの関連団体で多数の要職を務められており、年齢を感じさせないとてもパワフルな方でした。
用意していただいた資料の多さにまたビックリ!この研修会だけでは伝えきれないことを全て資料にしてくださっていて、「私の研修はお土産付きなんです。ご自宅に帰ってからじっくり読んでみてください!」と笑っておっしゃっていました。(ハイペースで研修が進んだのでこの資料は有難かったです)
研修の内容は、1日目の振り返りから始まり、AIを活用したケアプラン作成の可能性、ACPについて、と多岐に渡りました。ACP(Advance Care Planning)*については、海外は宗教があるので「死」というものについての話が身近にあるが、日本は「死」をタブー視してきたのでなかなか話がしづらい現状があると仰っていました。ただ、本人が意思表示できない状態になってからでは遅いので、日頃から話を聞いておき、定期的に見直しをして考えが変わったら修正していくこと。特に、受けたくない医療を聞いておくことは大事だという事でした。
後半では、5~6名毎に座っていたグループでのグループワークがありました。事例が紹介され、その方についてのケアプランを作成しようという事でしたが、多職種が集まっているのでそれぞれ視点が異なりとてもやりがいがありました!ケアプランの書き方一つでも、グループ内では「看護的な視点での書き方だね」「こちらで要約しないで、ニーズはその人の言葉を書いた方がいいよ」など、色々と盛り上がりをみせていました。岡島さんの研修会では、過去にも職種毎にグループを作り同じようにケアプランを作成してもらったようですが、一番時間がかかっていたのは医者のチームだったということです!(意外ですね!)最後には出来上がったケアプランの発表をおこない、岡島さんからそれぞれコメントもいただきました。
あっという間の3時間でしたが、「頑張っている人にこれ以上頑張れとは言えない。お見事でした!というようにしています。一生懸命に頑張ることもいいけれど、頑張りすぎないことが一番大事です。」という岡島さんの言葉が印象的でした。
*ACP…将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのこと