中部ケア専門職交流会 参加報告
市民協働センターで開催された中部ケア専門職交流会に参加してきました。
今回のテーマは『相談支援の価値Ⅻ~若年性認知症とケアマネジメント2~』として、今年2回目となりました。
講師には東京都多摩若年性認知症総合支援センターの来島みのり先生がご登壇。
講演は6つの内容で、①センターにおけるデータ紹介、②若年性認知症の基本的理解、③若年性認知症の課題を知る、④具体的支援内容を知る、⑤アセスメントを考える、⑥サービスにつながるまでの悩み共有で構成されていました。
若年性認知症は65歳未満での発症であり、高齢者認知症との病理的違いは無いが受診し診断がつくまでには時間がかかること、できることとできないことのアンバランスさ(例えば空間認知能力)など詳細に解説いただきました。
課題ポイントには公的・医療・社会資源・社会的支援から紹介いただきました。相談窓口の少なさや就労支援の難しさを上げておられました。
具体的支援内容の代表例として、社会資源としてスポーツやボランティアへの参画を上げておられました。
⑤のアセスメントを考える場面では大きな反響がありました。
家族からの要望を鵜吞みにしてしまった事例で、その背景を理解できていない・・・
家族が何に限界を感じて依頼して来たのか、その背景を深堀ることなく希望の内容を進めてしまった事例でした。回りの意見も確認しないケースであり、これは医療の現場でもままある事かも知れません。
ご本人の意思は?家族がそう思った理由は?関係職種の考えは?
様々な角度から見た考えを総合して俯瞰するというのはどの場面、職種でも必要だと改めて感じさせられました。
講演の後はグループワークで、各職種が経験してきたケースを共有。それぞれに様々な意見や経験が垣間見られる貴重な機会となりました。
今後も他職種との連携を進めるうえで、なぜなぜ?を大事にし、本当の連携を進められるよう我々も意識していきたいと思います。
開催いただきました三鷹駅周辺地域包括支援センターおよび三鷹市連雀地域包括支援センターの皆さま、今回も参加させていただきありがとうございました。