2024.05.08
2024年5月度 法人研修 実施報告
5月8日、法人内での研修を実施しました。
今月のテーマは『終末期における利用者家族様とのコミュニケーション』として、野村訪問看護ステーション・緩和ケア認定看護師である坂口良子様に講演いただきました。
講演は3つのテーマで、
- コミュニケーションとは
- 終末期のご家族様とのかかわり
- 各場面でのコミュニケーション
に関して解説いただきました。
何気なく行っているコミュニケーションでも、言語的・非言語的と分けてみると情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく意思疎通、心の通い合いがとても重要。翻って自分たちはどうか、と見てみると説明・説得が多かったり、すぐに問題解決を図ろうとしたりしています。傾聴し、沈黙を活用し、共感する大事さを改めて教えていただきました。
また終末期におけるご家族様とのかかわりについて、家族観を大事にする点や家族様の持つニーズ、心理的反応の詳細を教えていただきました。
最後に各場面でのコミュニケーションに関して。
連続するコミュニケーションでは実際の電話対応を実演いただきました。
無感情で淡々と対応した時、少し感情を含めて話した時、相手の状況、求める答えを考えて接したとき・・・ 同じ電話対応でも大きく異なる事が良く伝わって来ました。
自分たちの普段の対応を改めて考えさせられる内容でした。
メラビアンの法則からも言語情報は7%、聴覚情報は38%、視覚情報は55%とコミュニケーションに与える影響は異なってきます。その状況によって合わせていく必要性があります。
今回の研修では双方向のやりとりでの相手の反応、終末期のご家族様への接し方、各場面での対応をお教えいただきました。
これからの我々の活動に積極的に取り入れていき、在宅医療を通じてより良い連携が取れる様に努めてまいります。
講演いただきました坂口様、ありがとうございました。