2024.07.17
2024年7月度 法人研修報告
7月17日(水)、月次となる法人研修を実施しました。
今月のテーマは『尿道カテーテル』に関して。
目的としては持続的導尿の意義と施行する上での問題点について学び、現場感覚でのディスカッションや使用物品選びをしやすくするというものです。
講師は当院の泌尿器科医、野崎医師が務めました。
持続的導尿は、尿閉などの排尿困難が続く患者さんや手術や処置などで安静が必要な患者さんに対し、膀胱内に貯留している尿を持続的に排泄させるために行われます。また、排尿した尿は蓄尿バッグにたまるため、尿量の測定や水分出納の厳密な管理が必要な場合にも行われます。
手順は以下の通りです。
①外尿道口を消毒する
②カテーテルを清潔に取り出す
③カテーテル先端部に潤滑剤を塗布する
④カテーテルのテンションを保ったまま外尿道口から挿入する
⑤十分な長さを挿入し、蒸留水を用いて固定する
⑥膀胱内に留置できていることを確認する
⑦体表面に固定する
経尿道カテーテル以外の尿道確保では腎瘻や膀胱瘻が上げられますが、いずれも作成は在宅では不可能です。
座学の後にはディスカッションを実施。
カテーテルの際の滅菌に関する知識を皆で確認したり、実際の物品を使用してみるなど、現場感覚を大事にして研修しました。
今月は尿道カテーテルに関して法人全体で学びました。
来月は外部講師をお招きし、配信を予定しております。
引続き法人全体でよりよい医療提供ができる様、学び続けて参ります。