2024.11.14
井之頭病院での研修に参加しました
「精神疾患患者が地域で必要な時に適切な医療が受けられる仕組みを構築するため」の事業として東京都が実施している東京都精神科医療地域連携事業。13日に井之頭病院にてこの事業に基づいた研修が行われました。
今回は府中にあります斎藤病院から事例が紹介されました。精神疾患にて長年通院してきたのですが、加齢にともない独居での生活や通院が難しくなっているケースが提示されました。それを地域の多数の支援者の支えで日常生活も安定し、御本人も喜ばれたというとてもうまくいった症例が紹介されました。精神科の先生方からするとなかなかないケースと感じられたようですが、我々在宅に関わっている立場からすると”自宅に戻ってきて様々な方の支援を受けることで、これまで破綻寸前と思われた生活が安定する”といったことはちょくちょく経験し、そのたびに「自宅という家の力」「在宅支援者の力」を感じます。
これからも多くの地域の方が支えられ幸せな生活が送れる手助けができればと思っています。
また、症例検討の前に斎藤病院の御紹介もありました。青木病院や井之頭病院と”縁戚”であったことには驚きました!
我々精神科でない一般医としては苦手としている分野でもあり、いざというときにスムーズに精神科につなげることができたらよりよい地域になると思います。これからもよき連携を目指していきたいと思います。