ふれあいポリスとふれあう!
三鷹市には、ご家族を介護している方同士の交流の場・情報共有の場として社会福祉協議会が主催している「認知症介護者談話室」というものがあります。今回は『ふれあいポリスがやってくる!』というこちらの催しにお邪魔してきました!
お話してくださったのは三鷹警察署の神津和仁さん。経験豊富な警察官が地域の人を結ぶパイプ役として「ふれあいポリス」となり、「犯罪の起きにくい社会づくり」の実現に向けていろいろな活動をされているそうです。ご自身もお子様の介護をされていて、その経験や体験をもとに色々なお話を聞かせてくださいました。
今回は、最近市内で多発している事件や事故から、防犯意識についてのお話がありました。振り込め詐欺は今年に入って三鷹市で65件起きており、これは東京都内で町田市・武蔵野市に次ぐ3番目の多さのようです。(優しい人が多いということでしょうか。。)振り込め詐欺は高齢者が騙されるイメージですが、それは単に高齢者が家にいる時間が長く、電話をとる可能性が高いというだけで、30代の人も被害にあっているのが現状のようです。
介護をしているとどうしても家にいる時間が長くなってしまうので、こうした詐欺にあう可能性が高くなってしまいがち。できる状況であれば散歩や買い物等を一緒にすることで外出する機会を増やし、物理的に可能性を下げるのも一つの手だということでした。他にも、15年以上同じ所に住んでいる方は電話番号などの情報が洩れている可能性が高い、振込期限までに猶予がない電話は疑う、夕方からの訪問は断るほうがいい、様々な工夫を凝らした防犯事例…など、興味深いお話が沢山ありました。
参加者からも様々な質問が出ましたが、共通していたのは『コミュニケーションの大切さ』。神津さんも、ふれあいポリスとしてひとつの催しだけで終わらせずにそこから交流を広げ、継続していくことで地域全体を見守ることができればいいと熱い思いを語っていただきました。ご近所付き合いというものが昔と比べると難しくなってしまったように感じますが、よく行くコンビニで顔見知りになったり、近所の人を見かけたら挨拶をしておくだけでも、いざという時に助け合えたり、変化に気づいてくれる関係性が生まれるかもしれません!
講話のほかには、介護食として試供品の提供もありました。気になる方は情報をチェックして是非催しに参加してみてください!