2023.11.08

緩和ケアの研修を受けてきました

当院の非常勤医である羽生医師の勤めているブース記念病院(杉並区)にて行われた緩和ケア研修会に行ってきました(羽生医師はそこの緩和ケア医でして、当院の最期の段階で受けてくださっています)。

ELNEC-Jという、アメリカ発祥の緩和ケアを提供する看護師に必須とされる知識や能力を学ぶ教育プログラムがあるそうなのですが、ブース記念の緩和ケア科の看護師さんは皆受けているそうです

今回はその一部を学ぶ研修でした。
基本的な知識や本人や家族に対する言葉かけについての講義の後にグループに分かれてロールプレイを行いました。
癌末期の患者さんの家族に看護師から説明すると言う場面設定で、看護師の立場と家族の立場、そしてその2人の会話を観察すると言う3つのパートに分かれて行いました。
そして実際にやってみて説明した看護師さんはどのように感じたか、逆にその説明を受けた家族の立場としてはどのように感じたか、その両者を見ていた観察者がどのように感じたかと言うことをロールプレイ後に共有しました。

そこでは話す言葉のスピードだったりトーンだったり、はたまた患者さんの家族に寄り添う言葉をかけられているかどうかだったり、目の前の家族だけでなくそこのいない他の家族の希望に話を及ぶことができていたかなどなど…。
一歩離れたところから患者さんの説明を見ると、日常の業務で普通に起こりうる家族説明をのやり方を改めて見直す良い機会になりました。
この研修を糧として生かしていきたいと思いました。

ロールプレイの様子
普段は医師ですが、今回は説明を聞く家族の役。学びになりました。