2024.07.11

調布在宅ケアの輪に参加してきました! ~倫理カンファレンスを体験しよう~

 

 三鷹市のお隣の調布市で毎月行われている”在宅ケアの輪”。コロナ禍もあって数年ぶりに参加してきました。特に今回は内容が法人内でも課題となっている医療倫理であったこともあり強い気持ちで参加してきました。

 調布市医師会訪問看護ステーションの方々はじめ近隣のケアマネージャーさんなど総勢30名ほどが参加されていました。

 今回は事例を通して医療倫理について考える会でして、調布市で自主的に立ち上がった医療倫理を考える「調布市りんりんの会」の方々が講師を務めてくださいました。誤嚥性肺炎を繰り返す中でADLが低下し、食べたいという本人と辛い思いをさせたくないという奥さん、そして長生きしてほしいという娘さん・・・ それぞれの立場や取り巻く環境などを臨床倫理の4分割法(置かれている状況で医学的適応、本人の意向、周囲の状況、QOLの4つ)を用いて研修を進めていきました。

 研修の講義では、日々の診療の中で感じるモヤモヤ、それを言語化して共有し対立している見解を多方面から見てみて議論する、でも、結局は答えはでない・・・

 でもいいのです! 臨床倫理は”答えのない問いに対話で挑むプロセス”という表現がとても印象的でした。

 おまけ: 臨床倫理の4分割法は私が20年以上前、学生時代に総合診療科の先生方の勉強会に参加させていただいたときに学んだものでした。懐かしかったと同時に、あれ以来使ってなかったな~と反省・・・