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2026/5/22

イベント

【三鷹】久我山病院の明日会に参加!

~「痛い」の裏側に潜むサインを見逃さないために~

暑かったり寒かったりと、最近は毎日何を着ればいいのか迷ってしまう日が続いています。

今日は多少陽が出るだろうと薄着で行ったら失敗しました。。

今回は、久我山病院で行われた「地域医療・包括ケアの明日を考える会(明日会)」に参加してきました!

講演会では、救急総合診療科の木邑先生より病院と地域をつなぐ「情報のバトン」の話を伺いましたので紹介します!

在宅介護や訪問看護の現場で「お腹が痛い」「胸が痛い」と訴えられたとき、連絡を受けた医師はしばしば強い緊張感に包まれます。「すぐに病院に送るべきか?」「何が起きているのか?」その判断の助けとなるのは、実は病院で行われる精密検査以上に、現場にいる私たちが収集する「事前の情報」なのだそうです。

診断の75%は「検査の前」に決まっている

救急外来に運ばれてくると、すぐに「CTや血液検査を」と考えがちですが、実は適切な問診と身体診察だけで、診断の約75%が導き出せると言われているのだそう。救急医は、患者が病院に到着する前、ケアマネジャーや看護師、救急隊から送られてくる「事前情報」をもとに、すでに頭の中でいくつかの病気を想定(鑑別診断)し、待ち構えているそうです!

現場の私たちが発信した情報が、そのまま治療のスピードと精度を左右する「診断の第一歩」になるのです。

救急医が知りたい「魔法の呪文」:SAMPLEとOPQRST

患者の情報を伝える際、何をどう伝えればいいか迷うことはありませんか? 講演では、救急現場で世界的に使われている2つのフレームワークが紹介されました。

  • SAMPLE(患者背景を知る)

  • Symptom)症状:今、何が起きているか

  • Allergy/Asthma)アレルギー

  • Medication)内服薬:どんな薬を飲んでいるか

  • Past medical history)既往歴:過去の病気、手術歴

  • Last oral intake)最終の食事:いつ何を食べたか

  • Event)イベント:発症までの経緯

  • OPQRST(痛みを深掘りする)

  • Onset)発症様式:「突然」か「徐々に」か

  • Palliative/Provocative tactor)増悪・寛解因子:動くと痛いか、休むと楽か

  • Quality)痛みの性質:刺すようか、締め付けられるようか

  • Region)部位・放散:どこが痛いか、他の場所も痛むか

  • Severity)強さ:10段階でどれくらいか

  • Time course)時間経過:痛みは続いているか、波があるか

何をしたら痛いのか、何をしたら収まるのかを教えてくれるだけでも助かるということでした!

「言葉」に頼らない観察の力

認知症などで痛みをうまく言葉にできない患者の場合でも、私たちの五感を使えば多くのことがわかります。「お腹を触ったときに顔をしかめる」、「お腹が板のように硬くなっている」といった反応などはとても重要なエビデンスになります。

「いつもと何かが違う」という直感と、触れた時の反応。これこそがAIには代替できない、人間による高度な情報収集だということでした。

病院と地域が双方向で情報を共有し、スタッフ同士が「顔の見える関係」を築いていること。それが患者の安心感につながり、ひいては早期発見・早期治療のサイクルを生み出します。

私たちが現場でキャッチした「小さな異変」というバトンを、SAMPLEやOPQRSTという共通言語に乗せて病院へつなぐ。その連携こそが、地域医療の質を高める鍵となるのです。

情報の大切さが分かる今回の講演でした!