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2026/4/24

イベント

【府中】府中恵仁会病院コーレアの会4月

毎月恒例の恵仁会病院症例検討会「コーレアの会」に参加してきました!

今回のテーマは「ラグビーチームドクターとしての歩みと外傷救急」

あるラグビー選手を襲った、一見「大したことなさそう」に見える怪我の裏側にあった驚きのエピソードをお話してもらいました。

痛みは少なくても油断禁物!

ある日の練習中、ラグビー選手がタックルを受けて転倒しました。その際、地面と自分の胸の間にボールが挟まった状態で、さらに上から2人の選手(合計約200kg!)が乗っかってしまったのです。

選手はそのまま練習を最後までこなし、食事等も普通にとりました。「胸が少し重苦しいかな?」という程度の痛みで、顔色も悪くありません。しかし、試合も控えていたので念のため診てもらうことにしたそうです。

(普通なら「打撲しただけかな?」と思って放置してしまいそうです。)

医師が感じた「小さな違和感」

先生も最初は肋骨のヒビを疑い、念のためCT検査を行いましたが骨に異常はなく、「これなら週末の試合に出られるな」と安心したそうです。

しかし画像をパラパラと見直していた時、ふと「心臓の形ってこんなだったか?なんだかいつもと違う気がする」という違和感を感じたんだとか。

骨が折れないからこそ危ない

専門の先生たちと詳しく調べた結果、胸の奥で内出血が起きていることが分かりました。

若い人は胸の骨が柔らかく、衝撃をしなやかに受け止めてしまうそうです。そのため、骨は折れなくてもその衝撃がそのまま中の血管に伝わって破れてしまうことがあるのだそうです。(骨に異常がなければ普通は見過ごしてしましそうです)

チームプレーで命を繋ぐ

診断がついてからはスピード勝負で、すぐに大学病院へ搬送され、出血を止める専門的な治療が行われたこともあって、選手は無事に回復することができたそうです。医師の違和感と、各分野の専門医がスピーディーに連携できた結果でした。

恵仁会病院では、こうした高度な診断能力を、人工関節の手術や、お年寄りの「二度目の骨折」を防ぐチーム(FLS)の活動にも活かしています。

「大したことない」と思える痛みでも、背景に何が隠れているかを見極める。そんなプロの視点を改めて感じた症例検討会でした!