法人全体研修 実施報告
2024年3月23日、1日にわたり法人全体研修を行いました。
年2回開催で、今回のテーマは『インシデント』。
外部講師をお招きする講演と、グループワークによる検討を行いました。
午前
「インシデント・ヒヤリハットの理解・促進による医療安全意識の醸成」をテーマに、
として杏林大学医学部付属病院・医療安全推進室のリスクマネージャー、古島瑠美先生と杏林大学医学部、高齢診療科・総合医療学また特任教授・医療安全推進室室長である大荷満生 先生から大学病院における取組みを分かりやすく解説いただきました。
質疑応答では様々な質問が出ましたが、理解促進には心理的安全性の重要さを改めて考えさせられるいい機会になりました。
(小さなミス、失敗を報告する事で怒られるかもしれない、という風土は医療安全の意識向上の妨げである)
ご講演いただきました大荷先生、古島先生、本当にありがとうございました。
午後
アイスブレイクとして『はぁって言うゲーム』を実施。
人気のカードゲームで、皆さんもやったことがあるかも知れません。
①なんで?の「はぁ」
②呆然の「はぁ」
③感心の「はぁ」
④その話はもういいよの「はぁ」
⑤納得できないときの「はぁ」
をスタッフが実演。どの「はぁ」なのか、一つとっても受け取る側で微妙に変わってきます。
一言での変化を改めて考えさせられました。
グループワーク①
「事例をもとにインシデントを分析してみよう」として、事例から何が起こるか、ミスが無ければどんな利益があるか、を話し合いました。
グループワーク②
「訪看で使っているインシデントレポートを書いてみよう」として、5W1Hを意識して伝わるレポートの記載に取り組みました。
発表とまとめでは、それぞれの職種や立場・経験から違った見え方があったり気付きを得る事が多く出ました。この場では全員が同じ目線で記載する事ができていましたが、実際には心理的安全性を保ち報告できるよう皆が意識する必要があり、今後の課題でもあります。
今回の研修を終えて、当クリニックのインシデントに対する知識と意識が大きく高まったと感じます。我々の今後の日々の活動に少しでも取り入れていき、より良い医療が提供できる様スタッフ一同励んでまいります。