2023.12.06
専門性の高い看護師について院内研修会を行いました!
医者には認定医や専門医と言った知識や技術を担保する制度がありますが、看護師にも専門分野に対する資格認定制度や特定行為研修制度があります。がんや精神領域、いわゆるWOCと言われる皮膚・排泄ケア看護師などは耳にしたことがあるかと思います。しかしどのように違うのか、公的なものなのか、いやそれ以上にどこまでできるのか、やっていいのかなどわからないところが多々ありました。
そこで、今回はずばり!”在宅ケア認定看護師”であるはみんぐ訪問看護の久保田さんをお招きして在宅領域での特定行為について、特定行為研修を修了した看護師ができること、実際にやっていることなどについて事例をまじえてお話しいただきました。
医者からの”指示“ではなく脱水や褥瘡のデブリなど事前の”手順書(指示書ではなく)”に基づいて久保田さん自身が判断し点滴や褥瘡の処置を行うことができるそうで、実際に自身の判断で創傷処置を行った事例の紹介もしていただきました(ちなみにその事例は当院のもので少しうれしくなりました!)。
更に専門看護、認定看護制度等についても説明があり、いずれも専門性の高い看護師というのは、患者さんとその家族に起きている問題を総合的に捉えて、所属する病院全体や地域を巻き込み解決することを求められているそうです。多くは病院内の看護師が多いとのことで、久保田さんのように地域で活躍されている方はまだまだ少ないそうです。
このような資格や研修の制度は医者からのタスクシフトだったり、医者を含めた医療資源の少ない地域でのことも念頭においたものと感じました。しかしそれ以上に優秀な看護師さんのいる地域は確実に“力のある”地域になるでしょうし、その看護師さん自身のスキルアップややりがいにつながるものと感じました。